採りたてのトウモロコシは甘くてとても美味しい。1本から1つしか収穫できず、収穫後の後片付けも大変ですが、一度その甘さを知ると毎年育ててしまいます。
1.熟期は90日の中晩生イエロー品種。粒色が鮮やかで見栄えがよい。
2.とくにフルーツのような香りが強く、食味がよい。
3.絹糸抽出日から収穫までの期間は現行品種並みだが、糖度の低下が遅く、しなびにくい。
4.雌穂はやや長形、2Lで先端不稔は現行品種と比較しても少なく、よくそろう。
5.耐暑性があるので、露地栽培(露地マルチ栽培も含む)だけでなく、抑制栽培にも向く。
6.草勢が旺盛で、非常に倒れにくく、収穫作業が容易。また病気にも強いので安心して栽培できる。
種購入
イワクラで種を購入。200粒で700円ほど。トウモロコシもいろいろな品種がありますが、私はゴールドラッシュが好きです。ゴールドラッシュは100円ショップでは売っていません。ホームセンターや種屋さんで買いましょう。
畑の準備
たい肥、化成肥料、ようりん、酸度調整用の石灰をまき、良く耕します。私の場合、うね幅は80cmで黒マルチを張ります。雨時の土はねを防御する効果もあるらしいですが、週末しか畑に行けない私にとっては雑草防止が大きな目的です。果菜類を育てる場合はようりんを入れると身がたくさんなります。
種まき
4/14(土)
80cmうねに2条、30cm間隔で種まきします。今回は3うね、48本植えました。マルチに穴をあけるのが大変。マルチカッターが必要です。
トウモロコシは同品種を同区画に複数本植えます。複数本植えるのは受粉しやすくするため。雄花と穂が出るタイミングが違っても確実に受粉できるようまとめて植えます。また、違う品種を植えるとキセニア現象が起こり、変な実ができてしまうため注意が必要です。
タネは「へそ」から根が出ます。「へそ」を下にして植えるのがポイントです。1穴に4粒まきました。
種まき後、芽が出て5cm程度に成長するまでは不織布で覆います。保湿することもそうですが、鳥からタネを守ることが必須。守らないとあっという間に鳥のえさになってしまいます。
4/20(土)
芽が出始めました。
5/2(木)
べた掛けの不織布をはずしました。芽が出ていない穴があり、追加でまきました。普通のゴールドラッシュより発芽率が悪いのでしょうか。
5/11(土) 大きくなってきました。2本に間引きしました。来週にでも支えてあげる必要がありますね。
間引き&柵を作る
5/12 草丈が15cmになったので、1穴2本に間引きます。今回のは発芽率が悪く、2本以上芽が出ているのは40%程度でした。また、このころは風に弱く、すぐに倒れてしまいます。柵を作り防風します。私の借りている畑は電気柵&物理鉄柵を設置いただいているので、イノシシやシカなどの大きな動物は入れませんが、小動物は入り込めます。特に厄介なのはハクビシン。トウモロコシの熟す時期を知っているのか、何もしないと全部食べられてしまいます。これを防御するため、ネットで保護します。ネットの裾を少し余らせるのがポイントです。このネットでは防風効果があるのかは不明です。支え支柱をする気力がなく本日はここまでです。
5/18 順調に成長している。発芽せず追加で種をまいたものは目が出ない。トウモロコシは発芽率が高いはずなのに今年は欠けてしまった。
5/25 今週は記録的大雨が降った。風も強かったので畑が破壊されているつもりでいたが、なんと無事。1本に間引きした。・・・その際、1穴あやまって2本とも切ってしまった!残念!!間引きに時には注意しましょう。
6/1 草丈が1mを超えてきました。また、雄花が見えてきました。もう少ししたら害虫(アワノメイガ)対策が必要です。
6/16 強風です。今にも茎がおれそうです。実がつき始めたので2枚目のネットを張りました。また、トウモロコシは1本に実を1つにすると大きく甘いトウモロコシができます。一番上を残し、下のは摘み取ります。雄花に近いほうが受粉率が上がるからです。・・・ヤングコーンを取るときに失敗して茎を折ってしまいました。支柱を立てて応急処置をしましたが、どうでしょうか。
7/13 旅行やら雨やらで収穫が今日になってしまいました。先週数本試し取りしたが、実がびっしり入っており成功です。今日も天気が悪いため、収穫だけで片付けは後日にします。
甘くておいしいトウモロコシが収穫できました。妻のお店でも好評ですが、店には2日間しか置きません。とうもろこしは収穫後、どんどん甘みが落ちてしまうからです。余ったものはピクルスにしました。ピクルスにすると美味しいまま長期間保存できます。
7/20 収穫後のトウモロコシを片付けました。ネットを外し、支柱を外し、茎を引き抜き、裁断機で細かくします。小雨が降っていましたが、やり遂げました。農作物栽培で後片付けが一番大変な作業です。
2019年のトウモロコシ栽培はおしまいです。残肥料が多いため後作は大根が適しています。