ピロリ菌の除菌について(除菌失敗しました)

ピロリ菌の除菌について(除菌失敗しました)

ピロリ菌てご存知ですか?
このページを見ている方は、ピロリ菌保菌者が多いでしょうか。

私は昨年はじめて胃カメラ検査をし「慢性萎縮性胃炎」と診断されました。
ピロリ菌が原因であることが多いと聞き、追加でピロリ菌検査をした結果、保菌者であることが判明しました。その後、1次除菌を試みますが、なんと失敗。現在2次除菌の抗生物質を飲み終わり、結果の検査待ちです。ピロリ菌とはどのようなものか、調べてみました。

ピロリ菌とは

ピロリ菌は胃の粘膜にすみつく細菌です。

本体の長さは4ミクロン(4/1000㎜)で、2,3回、ゆるやかに右巻きにねじれています。
一方の端には「べん毛」と呼ばれる細長い「しっぽ」(べん毛)が4~8本ついていて、くるくるまわしながら活発に動きまわることができます。胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていましたが、その発見以来、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深く関っていることが明らかにされてきました。
子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。ピロリ菌に感染すると、炎症が続きますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。

ピロリ菌感染経路

ピロリ菌はどのような経路で、いつ人の胃に入り込むのでしょうか。
じつは、どのような感染経路であるかはまだはっきりわかっていません。
ただ、最近の研究から、口から入れば感染することは間違いないようです。
それでは、生水を飲んだり、キスでピロリ菌に感染してしまうのでしょうか?
上下水道の完備など生活環境が整備された現代日本では、生水を飲んでピロリ菌に感染することはないと考えられています。また、大人になってからの日常生活・食生活ではピロリ菌の感染は起こらないと考えられます。
ピロリ菌は、ほとんどが幼児期に感染すると言われています。幼児期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌が生きのびやすいためです。そのため最近では母から子へなどの家庭内感染が疑われていますので、ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しなどには注意が必要です。

ピロリ菌と胃がん

胃がんとピロリ菌は密接に関係しているといわれています。
1994年にWHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を「確実な発がん因子」と認定しました。これは、タバコやアスベストと同じ分類に入ります。
ピロリ菌の感染が長期間にわたって持続すると、胃の粘膜がうすくやせてしまう「萎縮」が進行し、一部は腸上皮化生となり、胃がんを引き起こしやすい状態をつくりだします。
また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃炎などの患者さんを対象としたわが國の調査では、10年間で胃がんになった人の割合は、ピロリ菌に感染していない人では0%(280人中0人)、ピロリ菌に感染している人では2.9%(1246人中36人)であったと報告されています。
※現在、保険適用でピロリ菌の検査・除菌療法を行うことができる疾患は決められています。

ピロリ菌の除菌と保険

ピロリ菌除菌治療は2種類の抗生物質と胃薬を内服しますが、アレルギーのある方など医師と詳しいご相談をして服用してください。また除菌治療については、一定の割合で抗生物質の効かない耐性菌が報告されており、一次除菌で失敗した場合、抗生物質を変更した二次除菌まで保険治療が認められています。除菌治療が完了したかの確認が重要ですので、医師の指示に従って検査を完遂するようにしてください。

私がピロリ菌の除菌に失敗した経緯はこちら。
https://hatake2.redman.work/2018/07/17/post-266/

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